個人で仕事につなげるために今、インスタグラムの活用を考えている人は多いのではないでしょうか。その一方で、どうすれば集客できるのかわからない人も少なくないはずです。
そこで今回は、個人がインスタグラムを使って集客するコツをご紹介。ぜひ参考にしながらアカウントづくりを進めてみてください。
もくじ
成果が出るアカウントと出ないアカウントの違い
ビジネスで活用されることが多くなったインスタグラムでは日々、企業や個人事業主が懸命にアカウント運用に取り組んでいます。
しかし全員が全員、成果を導けているわけではありません。じつは、インスタグラム運用では、成果が出る人と出ない人がはっきりわかれます。
では、なぜ成果が出る人もいれば、出ない人もいるのでしょうか。その違いは何なのでしょうか。
ユーザーにメリットを提供できているかどうか
成果が出るアカウントは、ユーザーにメリットを提供できています。ここでいうメリットとは、ユーザーがアカウントを見ることで得られる価値のことです。
つまり、あなたのアカウントに訪れたユーザーに、このアカウントは価値がある、と思ってもらうことが成果を左右するポイントとなるのです。
一方、メリットを提供できていないアカウントは、いくら頑張って運用しても、いつまで経っても成果を導けません。
インスタグラムを活用するときはまず、このメリットを提供することを頭のなかに入れておきましょう。
インスタグラムで集客の成功を導くコツ
それでは、インスタグラムで集客を導くコツを見ていきましょう。
大事なポイントを順を追って説明していきますので、参考にしながらアカウントをつくってみてください。
ペルソナを決める
ペルソナとは、商品やサービスを訴求するために形づくる、架空の人物像のことです。
ターゲットと混同されがちですが、ペルソナはターゲットよりさらに細かく人物像をイメージしていきます。
たとえば、ターゲット設定では属性を決めるとき、20代で会社勤めの女性と、やや漠然とした決め方をします。
しかしペルソナ設定では、23歳で社会人一年目の女性。家族は〇〇人で、趣味は〇〇。休日は〇〇をして過ごしていると、細かく人物像を形づくる要素を洗い出していきます。
これくらい詳細な人物像をつくることで、効果的な訴求をおこなえるようになります。そのためインスタグラム運用でもまず、このペルソナ設定からはじめることが重要です。
ペルソナを決めずに運用すると、訴求する層が曖昧になります。その結果、誰も価値を感じないアカウントになる可能性が高くなってしまいます。
以下、ペルソナ設定で決めたい7つの要件を取り上げましたので、参考にしながらあなたの商品やサービスに適したペルソナを決めてみてください。
- 性別
- 年齢
- 職業
- 住所と職場
- 趣味
- 悩み
- 欲望
プロフィールをペルソナ向けに
ペルソナを決めたら、つぎはプロフィールづくりを進めましょう。
プロフィールはアカウントの第一印象を左右する部分です。ここのクオリティー次第でペルソナに関心を寄せてもらえるかどうかが決まります。
完成度が低いプロフィールでは、ペルソナに魅力を感じてもらえず、フォローはもちろん、商品やサービスの利用を促すことも難しくなります。
プロフィールづくりのコツを説明しますので、ぜひチェックしてください。
プロフィール文は7秒で読めるボリュームに
プロフィール文は7秒で読めるくらいのボリュームにすることが重要です。
これくらいのボリュームが、ペルソナにうまく情報を伝えられるラインになるからです。
7秒より短い時間で読める文章量だと情報不足に。7秒より時間がかかる文章量だと情報が多すぎて伝えたいことが曖昧になります。
プロフィール文は短すぎず長すぎずが極意なのです。
プロフィール文をつくるときは7秒で読めるボリュームを意識しましょう。
ファーストビューで離脱されない工夫を
基本的にペルソナは、ファーストビューで滞在するかどうか判断します。
もし、ファーストビューで関心を寄せられなければ、ペルソナのおよそ80%は、その時点で離脱してしまうのです。
そのため、プロフィール文をつくるときは、ペルソナに興味を持ってもらえる内容にしましょう。
7秒で読める文章量にするのと同時に、「もっと見てみたい」と思ってもらう内容にすることを意識すればOKですね。
上3行で興味を持ってもらえる内容に
プロフィール文を7秒で読めるボリュームにすると、プロフィールには「続きを読む」ボタンが表示されます。すると、ファーストビューで表示される文章は3行程度になります。
ペルソナから興味を持ってもらうためには、この3行に工夫を加えます。
具体的には、
- 過去に関する話題
- 現在に関する話題
- ペルソナ向けの話題
の3つの情報を入れます。
この情報を記載することで、ペルソナに自分がどんな人なのか、何をしているのかということをわかりやすく伝えられます。結果、自分と関りがありそう・・・と、興味を抱いてもらいやすくなります。
3行で興味を持ってもらえなければ、アカウントからの離脱を促してしまいます。ファーストビューで過去・現在・ペルソナ向けの情報を入れ、関心を寄せてもらうようにしましょう。
プロフィール名にペルソナと関連している単語を入れる
プロフィール名にペルソナと関連している単語を入れることもプロフィールづくりで覚えておきたいコツです。
ここに単語を入れることで、ハッシュタグ検索で自分のアカウントを見つけてもらいやすくなるからです。
たとえば、あなたが元保育士だったとします。そして現職の保育士を対象に何かしらのサービスを提供していると仮定しましょう。
このとき、プロフィール名には必ず保育士に関連している単語を入れます。この場合でいうと元保育士という単語が妥当でしょうか。
元保育士という単語を入れることで、現職の保育士がハッシュタグ検索で「保育士」と検索したときに、あなたのアカウントが表示されやすくなります。
そうなれば、ペルソナにアカウントを知ってもらえる可能性が上がり、そこで魅力を感じてもらえればフォロワーになってくれることも期待できます。
誘導先を必ず設定する
プロフィールには誘導先を必ず設定しましょう。導線があることで、ペルソナの行動を促すことができるからです。
逆に導線を設定していないと、ペルソナが商品やサービスに興味を持っても、どこで利用できるのかわかりません。そうすると、せっかくの販売機会を失うことになります。
誘導先は必ず、プロフィールに設置するようにしましょう。
投稿はペルソナが価値を感じられる内容に
インスタグラム運用で最も大事なのが投稿です。この投稿の内容次第でペルソナからフォローされるかどうかが決まるといっても過言ではありません。
では、ペルソナにメリットとなる投稿とはどのようなものなのでしょうか。ポイントは4つあります。
- 学べる
- 共感できる
- 面白い
- 憧れる
ペルソナが投稿を見て、上記の4つの感情になれたら、それはちゃんとメリットを提供できていることになります。
学べる投稿とは?
豆知識やノウハウなどのお役立ち情報を発信していくことを学べる投稿といいます。
投稿を見たペルソナに「ためになる」「勉強になる」という気持ちを抱いてもらうことが、この投稿の特徴です。
たとえば、フリーランスになりたいと思っている人向けに魅力や注意点を発信したり、お香に興味がある人に正しい使い方を教えたり・・・という内容が学べる投稿の例として挙げられます。
その道のプロや、人より経験を積んだ人であれば比較的、取り組みやすい投稿のタイプといえるでしょう。
共感できる投稿とは?
ペルソナに自分事だと思ってもらえる情報を発信していくことを共感できる投稿といいます。
こちらが発信した情報に対して、ペルソナが「そうそう」「そうなんだよね」という気持ちになれれば、それは共感を誘えていることになります。
たとえば、ビフォーアフターは共感できる投稿の良い例として挙げられます。
「私はかつて、こういうことで悩んでいた」→「なかなか悩みを解消できなかった」→「だけど、こういうふうに考え、行動したことで悩みを解消できた」という内容は、今まさに同じようなことで悩んでいるペルソナの共感を得られるのではないでしょうか。
面白い投稿とは?
これは言葉のとおり、ペルソナから面白いと思ってもらえる投稿のことです。
ただし、ひとくちに面白いといっても、それは笑える面白さだけを指しているのではありません。「思わず笑ってしまう」ということはもちろん、「つい見てしまう」という内容も面白い投稿に含まれます。
世間で話題になっているダンスや、寝顔が変なペットの動画などが、面白い投稿の代表例といえます。
面白いと思ってもらうことで、ペルソナから興味・関心を寄せてもらいやすくなります。
憧れる投稿とは?
ペルソナに理想の自分や未来を想像してもらう投稿を憧れる投稿といいます。
「すごいなぁ」「この人みたいになりたいなぁ」という感情を抱いてもらうことが憧れる投稿の大きな特徴です。
たとえば、「私は今、こういう働き方をしている」「こういうライフスタイルを送っている」などは、ペルソナが憧れを抱きやすい投稿といえるでしょう。
これら4つのタイプを意識しながら投稿を続けていくことで、ペルソナに価値を提供できるアカウントをつくりやすくなります。
投稿のタイプはひとつに絞る必要はありません。ペルソナに興味・関心を寄せてもらうためなら、複数のタイプを織り交ぜても大丈夫です(もちろん、ひとつに絞って情報を提供しても問題ありません)。
その都度、柔軟に投稿のタイプを変えながら、ペルソナにとってメリットとなる情報を発信していきましょう。
写真はトーン&マナーを意識して加工する
インスタグラムに投稿する写真は都度、加工するようにしましょう。多くのインスタグラムユーザーは、キレイでおしゃれな写真を好む傾向があるからです。
最近では、素のままの写真も人気が出てきていますが、それでも基本は加工した写真のほうがビジュアルに優れ、好印象を寄せてもらいやすくなります。
手間だからと加工しないで写真を投稿すると、せっかくアカウントを訪れてくれたペルソナやフォロワーになりうるユーザーの興味・関心を寄せてもらえない可能性があります。写真の加工は必須であることを頭のなかに入れておきましょう。
写真加工のコツはトーン&マナー(以下:トンマナ)を意識することです。トンマナとは、一貫性のことを指します。
トンマナを意識したアカウントは統一感があり、魅力的なビジュアルとなります。結果、プロフィール画面のクオリティを高められることにもつながります。
トンマナを整えるためには、加工の際に以下3つのポイントを揃えると◎です。
・アングル
・コントラスト
・ふち
ようは写真ごとでアングルやコントラスト、ふちをばらばらにするのではなく、ちゃんと揃えることでトンマナが整ったアカウントにすることができるわけです。
ただし一度、アングル、コントラスト、ふちを決めたら、もう変えてはいけないのかというとそういうわけでもありません。
上記の3つの加工が不揃いでも、投稿の順番を工夫することで、見栄えの良いアカウントをつくることができます。
たとえば、2枚、3枚、6枚、9枚でひとつのビジュアルとすれば、それぞれのビジュアルごとでアングルやコントラスト、ふちがばらばらでも、まとまった印象を与え、それはそれでおしゃれに見えます。
基本的に写真は加工方法を揃えることが大切です。しかし投稿の順番を工夫すれば、必ずしも毎回、揃える必要はありません。
どのようなビジュアルをつくるか決めたうえで、写真を加工していくとよいでしょう。
投稿と関連性が高いハッシュタグをつける
投稿にハッシュタグをつけると、検索機能であなたの投稿を検索結果に表示させることができます。たとえば、#肌ケアというハッシュタグをつければ、ユーザーが肌ケアと検索したときに、検索結果にあなたの投稿が表示されるようになるわけです。
そのとき、肌ケアというハッシュタグと関連性が高い投稿内容であれば、ユーザーはあなたのアカウントに対して好印象を持ちます。そしてプロフィール画面を見て、価値があると判断すれば、フォローしてもらえたりします。
もともとほかのSNSと比べて拡散力が低いインスタグラムでは、投稿やアカウントを広く認知してもらうことが重要です。ハッシュタグはそれを実現してくれます。投稿と関連性が高いものを設定し、ペルソナからあなたの存在を認知してもらいましょう。
個人のインスタグラム運用で参考になるアカウント事例
個人のインスタグラム運用で参考になるアカウントを3つご紹介します。ぜひアカウントの設計に活かしてみてください。
nemuiasaa
アカウント:nemuiasaa
nemuiasaaさんのアカウントで特に魅力的なのが写真のトーンが統一されている部分。どの写真も明度が同じで、一貫性があります。また、投稿の順番にも工夫が見られ、1枚おきに決まったアングルの写真を並べています。これにより、アカウントの世界観がしっかり統一されています。さらにストーリーズでQ&Aを実施。フォロワーとの関係性を深める取り組みも実施しています。
maru.muji
アカウント:maru.muji
maru.mujiさんは、無印良品の商品に絞って情報を提供しています。商品のレビューやハウツー、おすすめ商品の紹介など、お役立ち情報をメインに投稿。無印良品をよく利用するユーザーにとってかなり価値が高いアカウントとなっています。お役立ち情報をまとめたアカウントをつくりたい人は、ぜひ参考にしたいところです。
まとめ
上手にインスタグラムを活用すれば、個人でも仕事につなげることができます。
仕事の集客のためにインスタグラムを使いたい人は、ぜひ今回ご紹介してきたことを参考にしながら、アカウントづくりに取り組んでみてください。